昨日店主は「フォナックワークショップ2016初夏」に参加してまいりました。そこでの情報を基に新製品の特徴をまとめてみたいと思います。
「ナイーダV」の説明の前に、フォナックの母体Sonovaグループの昨年の売上を発表します。
日本円で約2,300億円です。
この金額は昨年の世界の補聴器マーケットシェアで約30%になるそうで、断トツの世界第一位となります。
ちなみにメーカーベースの日本の補聴器市場の売上は約300億円と言われていますので、いかにこの数字が大きいかお分かりいただけると思います。
では、「ナイーダV」の凄い点を挙げたいと思います。
1.最新のベンチャーチップを採用
最新のベンチャーチップがナイーダシリーズにも採用されました。以下の特徴が挙げられます。
・両耳間音声通信による騒音下での聞こえが改善
・両耳間音声通信による音源定位の改善
・処理能力の改善により指向性機能が向上
・正確かつ再現性の実現
・サイズが最大で25%ダウン
・車の中での聞こえの改善
2.サウンドリカバー2の採用
高度・重度難聴で2000Hz以上がスケールアウト(聴力が残っていない状態)の場合に有効なサウンドリカバーが改善され、高音域の識別と音質を維持しながら、高域情報の聞き取りが改善されました。
ちなみに、サウンドリカバーの効果は以下の通りです。
・音の知覚、識別、認識が向上する
・高音域の音及び言葉の理解が向上する
・イントネーション及び全体的な発音が向上する
・ハウリングが減少する
3.広帯域ブースター
まず、広帯域ブースターは、全ての領域で補聴器の広帯域出力を最大で5dB増幅できる機能です。つまり、補聴器の出力を「あと、一息」出したい時に活用できます。
例えば、外耳道の大きさの問題で高出力のレシーバーが使えない時などに有効です。
4.RICタイプに新しいUPレシーバーが採用
以下の耳かけ型をご覧下さい。
V-RICがRICタイプになります。UPレシーバーを使用すれば、平均聴力100dBまで対応出来ます。目立ちにくくパワフルな補聴器を望んでいた方には朗報です!
5.グラスファイバー素材を使った新ハウジングの採用
とにかく丈夫です!
英語版ですが、イメージ動画があります。
以上が店主が「凄い!」と思ったことです。
ナイーダVは高度・重度難聴の方にとっては最良の機種ではないかと思います。