老人の取扱説明書?

「老人の取扱説明書」とはSB新書の本の題名です。

こんな本です。

老人の取扱説明書

 

おおまかな本の内容は以下の通りです。(以下引用)

老いた親の行動に、諦めなくて済む!高齢者の困った行動の原因となるのは、ほとんどが認知症や頑固な性格よりも、老化による体の変化「老化の正体」だったのです。本書では、この「老化の正体」と、その対処法として手軽にできる方法を、医学的にやさしく解説しています。これらを知ることで、周囲の人はイライラせずに冷静に対処できますし、高齢者本人は卑屈になることが減ります。これまでの本といえば、認知症や老人の心理にとどまるものがほとんどでしたが、体の細部にまで踏み込んだのは本書がはじめてです。

 

店主も内容に興味があり、拝読しましたが多くの老人によくある多くの困った行動の原因として難聴が挙げられていました。

例えば、

都合の悪いことは聞こえないふりをする。

突然、「うるさい!」と怒鳴る。でも、本人たちは大声で話す。

・約束したのに「そんなこと言ったっけ?」と言う。

などの原因は難聴だそうです。

 

細かいことは、書籍で読んでいただきたいのですが、一番最初の「都合の悪いことは聞こえないふりをする。」に関してのポイントを紹介したいと思います。

 

周りの人がしがちな間違い

大声で何度も話しかける

周りの人がすべき正しい行動

口の動きが伝わるように、マスクは外す

声を低くして、ゆっくりと話す

正面から話す

聞き取りやすそうな耳もしくは補聴器が入っている耳に向かって話す

高齢者と同じスピードで話す

単語ごとに区切って話す

数字を言う際には、なるべく連続して言わない

 

以上のようなポイントが記載されています。

 

この書籍は、高齢の家族を持つ方や高齢者とかかわる職業の方にはぜひ読んでいただけたらと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

難聴になって困ることは?

難聴になるといろいろなことで困りますが、具体的には何に困るのか人それぞれです。

その人の難聴の程度や生活環境などで、困る内容は異なります。

最近、多かったお困りの内容を紹介したいと思います。

難聴で困ること

 

 

 

 

 

1.情報伝達の難しさ・誤解

難聴は、外からは分かりづらい障害のため、知らず知らずのうちに当事者を傷つけたり、誤解したりしやすいと言われています。

例えば、

「電車が止まった時のアナウンスが聞きとれなく、不安だ。」

「病院で呼ばれても気が付かなくて、困った。」

「電話でしか対応していない窓口など、他の人に電話してもらわなければならない。」

「タクシーを呼びたかったが、電話での対応が難しいのであきらめた。」

などの情報伝達の難しさで困るケースはかなり多いです。

また、

「話しかけたのに無視された!」と怒られたなどの誤解もあります。

 

2.困る場所

困る場所としては、職場・学校が一番多いです。続いて交通・娯楽・買物などとなります。

 

3.電話が出来ない・声で伝えきれない

「110番、119番の緊急ダイヤル」や「エレベーターの非常時通報ボタン」は命に係わる問題です。また、地震や土砂災害のとき、避難所で聞こえる人たちはアナウンスで配給などが分かる一方、難聴者の場合は、その情報を得ることができなかったという体験談も聞きます。

 

以上のように難聴になると健聴者では想像できない悩みがあります。

ですので、難聴はそのまま放置すべきではなく何らかの解決策(補聴器の装用など)を早めに考えたほうがいいかと思います。

 

 

 

周りの人の協力は必要です!

家族の方が補聴器を初めて使用する際に、家族の方に申し上げたいのは、

「家族の協力は必要です!」

ということです。

 

例えば、

 

周りの方へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな内容です。

 

1.耳もとの大声はやめる。

音は補聴器が大きくしてくれます。大きすぎる声はかえって響いて聞き取りにくくなることがあります。

2.正面から口元を見せて話す。

話を聞くには耳だけでなく目からの情報も大切です。口の形や顔の表情は声を判別するのに大切な情報です。今の時期はマスクを使用される方も多いのですが、マスクを外して話してあげると聞き取りしやすくなります。

3.ゆっくり、はっきり話す。

難聴の方は早口は苦手です。少ない音情報で聞き取りをしますので、音の理解には時間がかかります。

4.言い直しや言い換えをする。

上手く聞き取れていないときは、もう一度繰り返したり、言い換えてみてください。

5.静かな環境で話す。

難聴になると周りの雑音・騒音に対して会話の方が十分に大きくないと、良く聞き取れません。近づいて話すことも大切です。

 

よく、「補聴器を付ければ直ぐに全てが聞きやすくなるはずだ!」と思い込んでいる方がいますが、決してそうではありません。

周りの方は上記ポイントを考慮して、本人様が補聴器を使いこなせるよう暖かく見守ってください。

 

難聴と認知症は関係があるのですか?

よくご家族からいただく質問ですが、

「難聴と認知症は関係があるのですか?」

と聞かれます。

 

おおまかにお答えすれば、

「難聴になると認知症のリスクが高くなります。」

と言えます。

 

まず、難聴になると、周囲からの情報量が絶対的に減少します。

その結果、他人の言っていることが良く聞き取れなくなり、会話が上手く成立しない、という経験を繰り返すようになります。

そして段々と社会との関りを避けるようになり、社会との交流が無くなっていきます。

これにより、精神的健康にも影響が表れ、認知機能の低下をもたらすことがあります。

 

参考のイメージ

聴覚障害の影響

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もちろん、難聴になると直ぐに認知症になる訳ではなく、難聴によりコミュニケーションが少なくなったり社会との関りが減ったりすることで認知機能に影響が出る可能性があると言うことです。

では、難聴になり補聴器を使うとどうなるのでしょうか?

イメージとしては、

補聴器で脳に音が十分に届くことで、コミュニケーションが活発化してきます。

そして、情動(楽しい・嬉しい・悲しい・怒りなど)が活発化することで、社会への参加意欲が高まり、心理的な安心感を獲得します。

そして、活き活きとした毎日へと繋がります。

 

活き活きとした毎日をぜひ実現して欲しいと店主はいつも取り組んでいますので、気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

聞こえと難聴のお勧め動画

You Tubeで耳鼻咽喉科医師による分かりやすい「聞こえと難聴」の動画がありましたので、紹介します。

 

難聴の種類や原因、補聴器や人工内耳の話など分かりやすく解説しています。

補聴器が初めての方や家族で難聴でお困りの方がいる方などにお勧めします。店主も改めて難聴について勉強でき良かったと思った動画です。

 

アプリで聴力検査?

自分が難聴かどうか客観的に見るには、聴力検査が必要です。

しかし、耳鼻咽喉科や補聴器店に行くのはまだまだとお考えの方も多いかと思います。

そんな時に便利なのはアプリを使って簡易的にはなりますが、聴力検査をする方法です。

まず、iPhoneをお使いの方でしたら、iTunesで「聴力検査&耳年齢テスト」を検索してみて下さい。(アンドロイドスマホは「聴力検査」で検索します。)

すると以下のアプリがダウンロード出来ます。

 

聴力検査

 

 

イヤホンを接続し、静かな部屋でテストします。すると約6分で左右の耳の聴力が検査できます。勿論、防音室でのオージオメーターによる検査とは異なりますが大まかな聴力でしたら、これで十分です。

125Hzから8000Hzまで測れますから、平均で30dB以上の結果の場合は難聴の可能性が高いと言えます。

シェアボタンを押せば、メールなどで結果の送信が出来ますので、かなり便利です。

店主もダウンロードして使っています。

 

 

 

 

 

難聴の兆候

誰もが素直に認めたくないのが「難聴」です。

通常、難聴は徐々に聞こえが悪くなってくるので、自分ではなかなか気づかないことが多いのです。

ご自身やご家族の方で以下の内容に該当することがあれば、難聴かもしれません。

 

1.聞き返しが多くなる

会話で聞き取りにくいところが出てくるので、「え?」や「は?」などと聞き返すようになってきます。以前に比べて聞き返しが増えていないか確認してみて下さい。

2.耳の後ろに手を当てて聞いている

耳に手を当てることで音は大きくなり、後ろからの雑音が軽減できます。無意識にこのような動作をしている方は難聴の可能性が高いです。

3.早口の声が聞き取りにくい

難聴になると、早口の言葉に耳の理解力が付いていけなくなります。

4.テレビの音が聞き取りにくい

難聴になると、明瞭な声でないと聞き取りにくくなります。その為ついついテレビの音量を大きくして聞くようになります。

5.周囲が騒がしいと聞き取りにくくなる

難聴になると、雑音が苦手になります。静かな場所でしたら良く聞こえるのですが、人混みや騒音があるととたんに話が聞き取りにくくなります。

6.複数での会話が苦手になる

距離が遠くなると音が小さくなるので、離れた人の声は聞き取りにくくなります。人数が増えるほど会話が難しくなります。

7.今まで聞こえていた音が聞こえない

一般に加齢による難聴は高い周波数の音から聞こえにくくなります。例えば電子音や虫の声など高い音色の音が聞こえなくなります。

8.耳鳴りがしている

ほとんどの難聴は耳鳴りを伴います。

 

以上8つの項目で該当することはありましたでしょうか?

もし、該当することがあれば難聴かもしれません。

自分が難聴かどうか調べるには

自分の聴力がどの程度なのか気になっても、なかなか耳鼻咽喉科に行って検査しようとならない方に朗報です。

簡易的に自分が難聴かどうかを調べるサイトがシーメンス補聴器のサイトにあります。

 

聞こえのチェックリスト

 

通常の聴力検査とは異なり、雑音の中で聞き分ける能力を調べます。雑音に続いて聞こえる音節を選択肢の中から選んで正解の数で判断します。

ヘッドホンがあれば、簡単にパソコンやタブレットで測定可能です。

店主も試してみましたが、右耳が難聴(?)との結果でした。ひょっとして弁別が悪くなっているかもと思いました。

ですが、あくまで目安ですので・・・・

 

補聴器を初めて考えている方には、一つの契機となるかもしれませんのでぜひお試し下さい。

音楽を大音量で聴き続けると難聴になる恐れがあります

今年の2月に世界保健機関(WHO)からショッキングな予測が発表されました。

「スマホを含めた携帯音楽プレーヤーなどの不適切な利用によって、世界で約11億人の若者が難聴になるリスクがある。」

これは、先進国などで生活する12~35歳の若者を対象にした調査で、音楽プレーヤーなどを聴く約半数が安全でない音量で聴いていたことに起因する予測です。

大音量を長時間聴き続けると、聴覚を担う細胞が傷つき、気付いた時にはも聴力が戻らない恐れがあります。WHOでは聴力を守る為には、音楽プレーヤーの利用時間を1日1時間以内にすることを提言しています。もちろん安全な音量で聴くことが前提です。

確かに街中では、イヤホンで音楽を聴きながら歩いている人をよく見かけます。音量が適切であれば問題ないのですが、それでもあまりの長時間の使用はお勧めしません。

それでは「補聴器は大丈夫なの?」「補聴器を1日中使っても大丈夫なの?」との疑問があるかと思いますが、補聴器専門家が適切にフィッティングした補聴器であれば問題はありません。

しかし、自分で必要以上に音量を上げて使用しているとか聴力に合わない音量で使用しているなどの場合は、聴覚を担う細胞を傷つけるリスクがありますのでご注意下さい。

特に聴力も測らずに通信販売で補聴器を購入する際にはかなりリスクが高くなることがありますのでご注意下さい。

認知症と難聴の関係が明らかになりました

厚生労働省の発表(2015年1月)によりますと

難聴になると認知症のリスクが高くなる

そうです。

現在の日本の認知症患者は約462万人(2012年時点)で、高齢者の4人に一人が認知症もしくはその予備軍と言われています。これが、2025年の見込みではなんと患者数は700万人を越えるそうです。

では、なぜ難聴になると認知症のリスクは高くなるのでしょうか?

まず、人間の聴力は30歳くらいから徐々に低下し、60代からは聴覚の老化がさらに進むと言われています。

しかし、加齢による聴覚の老化は徐々に進行する為、本人も気付かないまま対応が遅れることが多いのが現状です。

また、難聴は周囲から分かりにくい障害なので、周りの方から理解されにくいこともあります。

「テレビの音が大きいから、一緒にテレビを見ない。」

「話しかけても返事が無いので、余計な話はしない。」

「同じ事を繰り返し尋ねられて、うっとおしい。」

などと、難聴に対する理解が無いことで、人間関係が徐々に悪化してきます。

また、本人も聴力が衰えることで、次第に会話が困難になってきます。

何度も聞き返したり、聞き間違えたり、気がつかなかったりすることが続くと、次第に自信が無くなり、何事に対しても後ろ向きで消極的になってきます。また、必要以上に脳に余分な負担がかかり、脳にダメージを与えるケースもでてきます。

耳で聞いて理解することが大きな負担になると、家族や友人との交流が次第に無くなり、精神的に低迷して、認知症に繋がっていくリスクが高くなります。

ですから、認知症になる前にぜひ補聴器の早期装用を検討してみて下さい。