離れた場所の声を聞くには

先日、FM補聴器やループシステムに関するご質問をいただきました。どちらもやや古いタイプの手法にはなるのですが、離れた場所の声を聞きやすくしてくれます。

しかしながら、離れた場所の声を聞く技術は日々進歩していますので、最新の手法を当店取り扱いメーカーで紹介したいと思います。

 

1.フォナック

ワイヤレス機器が充実しているメーカーです。離れた声を聞く手法としては、

・デジタルワイヤレス補聴援助システム(ロジャー)

・リモートマイク

があります。

デジタルワイヤレス補聴援助システムを使用するには、送信機と受信機が必要です。具体的に何を使用するかはお持ちの補聴器や使用目的で異なりますので、割愛します。

リモートマイクにつきましては、中継機としてコムパイロット又はコムパイロットエアが必要です。補聴器はワイヤレス対応のフォナック補聴器に限定されます。

 

2.リサウンド

マイクロマイク又はマルチマイクがあります。リサウンドの場合、中継機無しで直接聞けるのが特徴です。勿論使用できるのはワイヤレス対応のリサウンド補聴器に限定されます。

 

3.シーメンス・シグニア

ボイスリンクとイージーテックブーストを使用します。使用する補聴器はシーメンス・シグニア補聴器のリモコン対応器種になります。

 

以上のように、原則として使用しているメーカーと同じシステムを利用することになります。

ただし、フォナックのデジタルワイヤレス補聴援助システムだけは、受信機をユニバーサル(3ピン)タイプにしたりTコイルを使用すれば他のメーカーの補聴器でも使用可能です。また、補聴器不要のレシーバ内臓受信機もあります。

 

 

固定電話を聞こえるようにするには

固定電話が苦手な難聴の方に、聞こえるようにする方法を今回は紹介したいと思います。

勿論、補聴器を装用すれば聞こえる方は問題ありません。しかし、難聴の程度が重かったり言葉の明瞭度が悪いために電話が聞こえない方への提案となります。

 

1.電話機をジャンボプラスにする

ジャンボプラスは受話音声を、約60dB/2.5KHz.音量増幅し、音程は150Hz.~6KHz.の間で4段階に調整が出来る特殊な電話機です。また、着信音量をLow(75dB)、Med(85dB)、HI(95dB)の3段階に調整できます。加えて、電話機前面と側面にある表示ランプが着信時に点滅しますので、電話機が視界にある場合には着信に気づきます。それに受話器にはT-コイル内蔵が内蔵され、T-コイル内蔵の補聴器をしたまま磁気誘導により鮮明な受話音声を聞く事もできます。

こんな形の電話機です。

ジャンボプラス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

販売価格は¥28,000(税抜)となります。

中度難聴くらいまででしたら、この電話機でいけると思います。

 

では、高度・重度難聴で言葉の明瞭度が悪い場合ですが、以下の方法はいかがでしょうか。

 

2.ジャンボプラスにUDトークを併用して聞く

まずは、以下の動画をご覧ください。

 

 

 

まず、UDトークですが、コミュニケーションの「UD=ユニバーサルデザイン」を支援するためのアプリです。詳細につきましては以下のサイトを参照ください。

UDトークって?

 

上記動画の説明にもありますが、電話音声を文字化することで、耳と目で会話を理解することが出来ます。よく相手の言っていることが聞き取れなくて電話が苦手であったり電話に出ない方にはこんな方法もあります。

今の時代、スマホでの会話を補聴器で聞きやすくする方法はいろいろありますが、固定電話の場合は上記内容を試してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

スマート補聴器CM動画(リサウンド)

現在GNヒアリングジャパンのサイトで、かつて「ズームイン!!朝!」でワンポイント英会話を教えてくれたウィッキーさんが、「ReSound」をテーマにスマート補聴器を紹介してくれるCMを公開しています。

リンク先は以下の通りです。

http://www.resound.com/ja-jp

また、最新型のリサウンド・リンクス3Dの紹介サイトにも一部動画があります。

http://www.resound.com/ja-jp/hearing-aids/resound-hearing-aids/linx-3d

 

どちらもサイト更新でリンクしなくなることもありますが、カタログや紹介文章だけでは伝えられない内容を視覚に訴えてとても分かりやすいです。

ぜひ興味のある方は参照ください。

 

 

充電タイプ補聴器 セリオン(Cellion)動画

シーメンス・シグニア補聴器の充電タイプ補聴器「セリオン(Cellion)」は、2017年で最も注目された補聴器ではないでしょうか。

しかし、カタログで見てもなかなかピンとイメージが湧きにくいと思っていましたが、イメージの湧く動画がありました!

これです。

 

 

解説は以下の通りです。

 

世界初!(*1)電池交換がいらない置くだけ充電タイプ新登場。充電式Cellion(セリオン)は、リチウムイオン電池の非接触充電に対応する世界初(*1)の補聴器です。1回の充電で約26時間の連続装用が可能なので、突然電池切れになる心配がありません。本体は、防水・防塵対応の国際保護等級で最高のIP68(*2)を取得。瓶のように隙間のない密閉構造型補聴器です。 *1 リチウムイオン電池をワイヤレス充電する補聴器。2016年10月調べ *2 完全防水ではありません

個人的に便利だと思うのは、
1.自動電源ON・OFF
いちいちスイッチを入れなくても、充電器から取り出すとスイッチON、置くとスイッチOFFになります。よくスイッチが入っていなくて聞こえないと言われるケースがありますが、これなら安心ですね。
2.1台20万円から購入出来る
充電タイプの補聴器としては、1台20万円から購入できるのは魅力的な価格設定だと思います。
3.汗や湿気に強い
電池ケースが密閉されているので、汗や湿気に強く強力なIP68防水・防塵です。
4.電池不要
充電式なので、当然ですが空気電池は不要です。また、充電し忘れても、30分の充電で7時間は使用できます。
充電タイプ補聴器の進化にこれから目が離せませんね。

 

 

軽度・中等度難聴児支援用補聴器(フォナック)

身体障害者手帳の交付対象にならない軽度・中等度の難聴児に対して、学校での学習や生活を円滑に行うための助成の一環として、各自治体が独自の支援を行うケースが増えてきました。

具体的な支援内容につきましては、お住いの自治体に確認いただきたいのですが、もし、自治体の支援に該当する場合には、当店取り扱いメーカーですとフォナック補聴器が以下の補聴器を用意しています。

 

中等度用

スカイ V30-P

スカイ V30-P

 

 

 

 

 

 

 

軽度用

スカイ V30-RIC(対象年齢8歳以上)

スカイ V30-RIC

 

 

 

 

 

 

 

もちろん、お子様向けのカラーもいろいろあります。

フォナック スカイ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お子様用補聴器の詳しい情報につきましては、フォナック補聴器「こども聞こえ相談室」サイトを参照ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

AIスピーカーと補聴器

最近テレビCMで「AIスピーカー」のCMをよく目にするかと思います。

例えば、Googleの「Google Home」が10/6に 発売されました。

こんな感じの商品です。

 

 

具体的にはこんなことが出来ます!

・質問と回答

・音楽再生(Google Play Music, Spotify, うたパス)

・ニュースの読み上げ

・ラジオやPodCast再生

・アラームやスケジュール管理

・スマートホーム(家電操作など)連携予定

・IFTTTを介したSNS、メール、Webサービスと連携

・話者を識別した反応(好みに合わせた選曲など)

・ChromecastへYoutubeなどの動画再生

・先回り通知(渋滞や天気などの情報提示)(予定)

・Actions on Googleでの様々な外部サービス

などです。

 

従来ですと、PCやスマホ画面を見て、手で入力する作業が、これからは口で言って耳で聞くスタイルに変わりそうです。

当然のことですが、AIスピーカーを使う場合、耳がしっかり聞こえていないと使用出来ません。

今までは、目からの情報で出来ていたことが、耳からの情報に変わる場合には、今まで以上にヒアラブル端末が注目されることでしょう。

来年のトレンドとしては、恐らくヒアラブル端末としても活用できる補聴器が注目されそうです。可能性としてはBluetoothであらゆる端末につながる補聴器が登場するかもしれませんね。

 

補聴器の遠隔調整の問題点

最近、複数のメーカーで補聴器の遠隔調整が出来るようになりました。

忙しくてなかなか店まで行けない方や店舗が遠くてなかなか行けない方などには非常に便利な機能だと思います。

しかし、まだまだ遠隔調整は発展途上の機能なので問題点はあります。

例えば、

1.スマホ(タブレット)を持っていないと使えない。

 

遠隔サポートにはスマホ(タブレット)が必要です。ガラゲーや固定電話しかない方は使えません。

 

2.聴力が変化した場合は使えません。

 

聴力が変動した場合は、再度聴力を確かめる必要があります。

 

3.補聴器の調子自体が悪かったり、故障の場合は使えません。

補聴器の音口に耳垢が詰まっていたり、補聴器が故障していると調整通りの特性ではありません。

 

4.補聴器がしっかり収まっていないと使えません。

 

補聴器の形が耳に合っていなかったり、耳栓がしっかり耳あなに収まっていないと上手く調整できません。

 

などの問題点はあります。

 

現状ですと、実際に遠隔調整を行っている補聴器販売店も限られていますが、いずれは上記問題点が改善されてより使いやすい遠隔調整になるのではないかと思います。

 

 

 

 

耳にかけなくていい人工内耳

人工内耳は、音を聞くことが難しい人に対して内耳や聴神経の代わりとなって働く人工臓器のことです。日本では35年前に初めて人工内耳手術が行われて以来、これまでに1万人が人工内耳を装用しています。よく補聴器と人工内耳を混同されている方がいますが、両者は全く別のものです。

 

人工内耳を手掛ける日本コクレア の発表によりますと、従来は補聴器型の人工内耳だけでしたが、小型で目立たない人工内耳の体外装置「KANSO サウンドプロセッサ」を10月から発売しました。

こんな形の人工内耳です。

人工内耳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、装着イメージはこんな感じです。

 

 

人工内耳装着イメージ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

確かに内耳に直接電気信号を送るのに耳にかける必要はありません。ですが、当然ですが手術の必要はあります。

日本では、両耳の聴力が90デシベル(dB)以上の高度難聴者が人工内耳手術の適用対象となっています。

補聴器の適合しない聴力の場合の選択肢としての人工内耳も進歩しているのですね。

 

 

 

自分の声が気になり補聴器が使えない人に朗報か?

補聴器を初めて使用すると、

「自分の声が大きく響く!」

「自分の声がこもってしまう!」

など自分の声の問題が出てきます。

 

これらの問題は

1.補聴器や耳栓などで外耳道をふさいでしまうことにより、自分の声が響いてしまう。

2.自分の声を補聴器が拾い増幅し、それが再び耳に入ることで違和感を感じる。

ことなどが理由として挙げられます。

 

そこで、補聴器販売店のフィッターは

1.補聴器や耳栓にベントを開けて、低い周波数のエネルギーを逃がして響きを抑える。

2.補聴器の出力による自分の声の響きを軽減させるために、利得を下げる。

などの対策をします。

 

しかし、根本的な解決には至らない場合もあります。

 

そこで、某メーカーからこの自分の声のトラブルに着目し、解決策を提案する新製品が発売の見込みとなりました。

「自分の声を認識できる補聴器」らしいのですが、発売が楽しみですね。

補聴器の早期装用をお勧めします

最近、90歳以上の方で補聴器を初めて使用したいとお考えの方の問い合わせが増えてきています。勿論、本人様からの問い合わせではなく、ご家族様からの問い合わせが殆どです。

しかし、一般的に言って高齢になればなるほど、補聴器が適応しない場合が増えてきます。

その原因は以下のことなどが挙げられると思います。

 

1.本人様の装用意欲の欠如

実際に訪問して話を伺うと、

本人「補聴器は使いたくない。」

家族「補聴器をぜひ使って欲しい。」

の構図がよくあります。

あくまで使用するのは本人様ですから、仮に補聴器を購入しても宝の持ち腐れになる可能性が高いです。

やはり、高齢になればなるほど新しいことに取り組む意欲は低下しますので、早めの対策が肝要です。

 

2.言葉の聞き分け能力の低下

長年難聴の状態が続いていると、聴力以上に言葉の聞き分け能力が低下していることがよくあります。

補聴器はあくまでその方の言葉の聞き分け能力を補助してくれますが、その人の代わりに言葉を聞き分けてくれる魔法の器械ではありません。ですので、聞き分ける能力が十分あるうちからの補聴器装用が望ましいのです。

 

3.身体能力の低下

補聴器を使用するには、少なくとも自分で補聴器を装用できる手先の器用さが必要です。実際、自分で補聴器の装着が出来なくて使用を断念する方もいます。また、電源の入り切り、電池の交換、補聴器の掃除などある程度補聴器を管理する能力も必要です。それらの能力はやはり年齢とともに低下しますから、できるうちに補聴器デビューしておかないと、手遅れになる場合もあります。

 

以上のように難聴を意識してからの期間が長くなるほど、補聴器の適応が難しくなケースが増えてきますので、やはり補聴器は早期装用されることをお勧めします。