耳かき(耳掃除)は必要ですか?

時々耳かきについての質問をいただきます。

基本的には大人の場合は、耳垢は自然と排出されるので、耳かきの必要はありません。

但し、赤ちゃん、高齢者、生まれつき外耳道が狭い人、耳の手術を受けて外耳道の構造が通常と異なる人などでは、耳垢が自然に排出されにくいので、耳掃除が必要な場合があります。

また、粘っこい耳垢が出る方(日本人のほぼ2割)の場合は、自然に耳垢が排出されなくて耳掃除が必要な場合もあります。

加えて、高齢者の場合、耳の自浄作用が低くなったり、耳あかが硬くなったりすることで、奥に詰まってしまうこともあります。時々耳垢が大量に溜まって耳が聞こえにくくなった状態「耳垢栓塞(じこうせんそく)」になり、聞こえにくくなっている方も見受けられます。

また、補聴器を装用している方の場合、補聴器の耳せんやイヤモールドなどで、外耳道が塞がりますので、耳垢が自然に排出されにくく時には耳栓などで耳垢を奥に押し込んでしまうこともありますから、時々耳掃除をした方がいいでしょう。

以上のように、基本耳掃除は必要ありませんが、必要と思われる場合は綿棒などを耳から1cmほど入れてやさしく掻き出す程度で十分です。

耳掃除のやり過ぎにご注意を

通常耳掃除は1~2ケ月に1回程度で十分と言われています。

勿論外耳道にはもともと自浄作用があるので、耳垢は自然に外へ出ていきます。ただし、高齢になるとこの自浄作用は衰えるので、耳掃除の必要性はあります。

ですが、間違った耳掃除をすると、

・誤って鼓膜を傷つける

・耳垢を奥に押し込んで「耳垢栓塞(じこうせんそく)」になる

・外耳道湿疹や外耳炎が起こる

・耳垢が耳の穴を塞ぎ難聴になる

リスクもあります。

 

では、正しい耳掃除の仕方はどのような方法なのでしょうか。

まず、耳のイメージです。

耳垢

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

耳掃除は通常耳の入り口から1センチまでで行います。それも、小さめの綿棒で周辺を拭う程度にします。

外耳道が狭く曲がっていたり、耳垢がベトベト湿っている方は無理をせず、耳鼻咽喉科での掃除をお勧めします。耳垢清掃は健康保険を利用すれば、両耳で500円程度(初診料は除く)だそうです。