JapanTrak2025の要約
JapanTrak2025は、日本における難聴者と補聴器の市場動向や利用状況に関する大規模調査報告です。
日本の難聴と補聴器に関する大規模調査
日本の難聴者と補聴器利用の現状や課題、意識の変化を把握し、社会支援や政策改善の基礎資料となる調査。
調査の目的と背景
調査主体は日本補聴器工業会で、公益財団法人テクノエイド協会やEHIMAの協力を得て実施。 2012年から継続的に行われ、国際比較や経年変化の把握を目的とする。 難聴と補聴器に関する正しい理解促進と支援策の改善を目指す。
日本固有の調査結果と認知度
補聴器専門店や認定技能者の認知は44%とやや高まるも、制度や公益財団法人の認知は低い(13%、少数)。 補聴器の消費税非課税を知っているのは13%(所有者44%)。 補聴器に関する情報源はインターネット検索が最も多く、医師や販売店も重要。 補聴器の知名度や制度の認知は依然として限定的。
難聴者率と補聴器普及状況
自己申告難聴者率は全体11%、18歳以上は12.6%。 難聴者のうち15.6%が補聴器を所有し、その半数は両耳装用。 補聴器所有率は全人口の1.7%、所有者の平均装用時間は7.3時間/日。 難聴度が高いほど補聴器使用率は高く、重度・高度難聴者の補聴器所有率は44%。
補聴器購入と使用の実態
2022年以降に購入された補聴器は59%。 RICタイプが最も多く、平均購入年数は4.0年(2025年)。 補聴器の買い替え期間は中央値5年。 補聴器の価格は10万円~30万円が最も多く、購入場所は補聴器専門店が最も多い。 補聴器の満足度は54%で、満足度向上の要因は音質と信頼性。 使用時間は平均7.3時間/日。
補聴器非所有者の理由と意識
補聴器を持たない理由は「効果や不快感」「制度や費用の認知不足」が多い。 補聴器の購入意欲は低く、情報収集や制度の認知も限定的。 補聴器に対する社会的偏見や誤解も存在。 補聴器を早期に使用すればQOLや社会参加の向上が期待できると多くの所有者が認識。
医師や販売店との関係性
耳鼻科医やかかりつけ医の相談率は約38%。 医師の紹介やアドバイスを受けて補聴器購入に至るケースが多い。 補聴器販売店の認知度は2022年比でやや向上。 販売店の推奨や専門性に対する評価は低く、顧客推奨率は-44と改善余地が大きい。
補聴器の満足度と使用環境
68%が期待以上の効果を実感。 全体満足度は54%で、音質や信頼性が満足度に最も影響。 使用時間は平均7.3時間/日。 最も重要な聞こえ環境は電話と家族団らん。 補聴器による安心感やQOL向上が高く評価されている。
補聴器の効果と社会的影響
補聴器使用者の71%が街中での安心感向上を実感。 仕事や精神面、睡眠の質改善など多方面で効果が認められる。 補聴器の効果により、うつ病リスク低減や長期就労の可能性も示唆されている。 補聴器を早期に使用すれば、社会参加や生活の質の向上に寄与する可能性が高い。
補聴器を使わない理由の調査結果
補聴器非所有者の理由や意見を分析し、使用しない背景や考え方を理解することが目的。 補聴器を所有しない理由のトップ10では、「わずらわしいから」(55%)、「元に戻らないから」(36%)、「難聴がひどくないから」(36%)などが挙げられる。 騒音下では役に立たない(32%)や経済的余裕がない(37%)も理由として多い。 補聴器を所有しないその他の理由には、「良くなかった経験」(30%)、「恥ずかしい」(8%)、「片耳だけ難聴」(24%)などがある。 難聴度の高い非所有者の中では、「補聴器は役に立たない」(62%)や「補聴器のデザインが良くない」(62%)も理由に挙げられる。
補聴器を所有していても使わない理由
補聴器の使用継続に関する障壁や理由を調査し、使用意欲の低下要因を明らかにする。 67%が「わずらわしいから」と感じている。 「ほとんどの場所でよく聞ける」(58%)や「難聴がそれほどひどくない」(65%)も使用しない理由。 補聴器は「元に戻らない」(28%)や「騒音下では役立たない」(49%)と感じる人も多い。 使用経験者の中では、「良くなかった」(38%)や「耳鳴りがある」(28%)も理由。 補聴器を所有しているが使用していない人は40人。
難聴と社会的偏見の関係
難聴と補聴器の受容に関する社会的偏見や拒絶の実態を比較。 補聴器所有者の77%はからかわれたり仲間外れにされた経験がないと回答。 一方、非所有者の63%は難聴を理由にからかわれたり拒否された経験があると回答。 難聴度の高い非所有者の中では、からかわれたり拒絶されたと感じる人が多い。
補聴器購入の動機ときっかけ
補聴器購入の決定要因とそのきっかけを分析。 補聴器所有者の71%は「聞こえが悪くなった」ことが購入動機。 かかりつけ医の薦め(8%)や配偶者の薦め(17%)も重要。 補聴器非所有者は、「聞こえが悪くなる」(75%)や「医師の薦め」(22%)を購入動機と想定。 最も強い動機は「聞こえが悪くなる」と「医師の薦め」(それぞれ71%、75%)。 購入の決断に影響した要素には、医師の薦め、価格、家族の安全への心配などがある。
補聴器の使用状況と満足度
補聴器の使用時間や満足度に関する国別比較データ。 補聴器の平均装用時間は、スイス(10時間)、ベルギー(9.5時間)、ポルトガル(9.5時間)など。 日本の平均使用時間は6.8時間。 補聴器使用者の満足度は、中国(95%)、スイス(86%)、ベルギー(84%)が高い。 日本の満足度は54%と比較的低い。
補聴器の普及率と人口動態
難聴者の中で補聴器を所有している割合と年齢・性別別の分布。 難聴者の補聴器所有率は、男性42.1%、女性57.9%。 75歳以上の難聴者の補聴器所有率は65.2%。 年齢が上がるほど補聴器所有率は高くなる傾向。 65歳以上の難聴者の補聴器所有率は約12-16%。 家族構成や職業別でも所有率に差が見られる。
補聴器の普及と社会的背景
補聴器の普及率や使用状況に関する国際比較データ。 日本の難聴者の補聴器所有率は約11%。 他国と比較して低い水準。 補聴器の採用率は、フランス(55%)、デンマーク(55%)、英国(51%)などが高い。 補聴器の二重聴(バイノーラル)使用率は、スイス(84%)、ベルギー(79%)など。 補聴器の平均使用時間は、スイス(10時間)、ベルギー(9.5時間)など。
以上が、提供された調査データの重要ポイントと概要です。