補聴器ユーザーに多い悩みのひとつが「電話」です。
補聴器をつけて電話に出た時、「相手の声がよく聞こえない」、「通話の内容が分からない」、「受話器を近付けるとピーピーとハウリングがする」ということがあります。
電話は誰もが使うコミュニケーションの手段です。特に仕事等で電話対応しなければならない人はスムーズに会話ができないというのは困ります。
そこで、補聴器を着けて上手く電話を聞く方法を説明します。
補聴器を着けていると、なぜ電話が聞き取りにくいのか
補聴器は、人の声をしっかり聞き取るための器械です。
それなのに、電話は「生の会話ほど聞き取れない」というお話をよく耳にします。
電話が聞き取りにくい原因は大きく3つあります。
1.相手の表情や口元が見えない
人と会話するときは、視覚情報を利用しています。相手の口の動きや表情を見て、話している声や内容を推測したり、補完したりしています。
電話での会話は相手の顔が見えないのでこれができず、音の情報だけで会話をしなければいけません。
2.片耳だけで聞いている
通常の会話では、両方の耳が補い合いながら会話を聞いています。そのため、片耳だけで聞く電話だと、聞き取りにくくなります。
3.耳の穴と補聴器のマイクの位置が異なる
通常は電話の受話器は耳の穴に当てます。ですが、補聴器の音を聞くマイクは、耳の穴にはない場合があります。そのため、いつものように耳の穴に受話器を当てても、補聴器が音をとらえられない場合があります。
補聴器を使っていても、上手く電話を聞くする方法
1.電話の受話口を補聴器のマイクに当てる
耳にかけて使う耳かけ型・RIC型の補聴器は、耳の後ろにある本体部分にマイクが配置されています。耳かけ型補聴器・RIC型補聴器の方は、受話器やスマートフォン、携帯電話の受話口を耳の上のマイク位置へずらして当ててください。

2.電話を補聴器に転送するストリーミング機能を活用する
Bluetooth対応の補聴器とスマートフォンの間でのみ使える方法になります。
Bluetooth対応の補聴器は電話を補聴器に転送するストリーミング機能により電話の音を直接聞くことができます。

3.電話機のスピーカーフォン機能を使う
スマートフォンや電話機のスピーカーフォン機能を使用することで、補聴器を通して両耳に音が届きやすくなります。両耳で聞こえるため、電話越しではなく直接話しているかのような聞こえの良さを感じられるでしょう。
補聴器を付けていても、電話を上手く聞くことは可能です。耳あな型や耳かけ型をはじめとして多様な補聴器があり、ご自身に合った製品を選ぶ必要があると思います。