難聴になるとからだが疲れやすくなる

難聴になると、相手の声が聞こえ難くなり、会話を理解することが大変になります。

それに加えて、日常生活の中で危険を察知する為の音も聞こえ難くなり、不安や心配な気持ちになることもあるでしょう。

つまり難聴者にとって「音を聞く」ということは、沢山の労力とエネルギーが必要なことです。

それは極度の疲労感やストレスにさらされることと同じなのです。

例を挙げれば、デンマークの社会調査研究所の調査では、難聴に悩む5人に1人以上が就職を諦めており、就労している難聴者の約15%が一日の終わりには常に疲労を感じ、のんびりと余暇を楽しむ気持ちにならないと報告しています。人はエネルギーを失うと、仕事で成果を出したり、活動的でいることが難しくなると言えます。

そこで、補聴器は、様々な環境下で会話や聞きたい音を聞き取り易くさせ、難聴者が聞き取りやコミュニケーションに費やしているエネルギーを軽減させます。

補聴器が難聴により聞き取れていなかった音を聞こえるようにさせるので、音の理解に使っているエネルギーを軽減することができるからです。

最近疲れやすいとお感じの難聴の方は、疲労感が補聴器で変わるかどうかも考えてみてはいかがでしょうか。

難聴になると認知症になるのか?難聴は認知症の最大の危険因子

最近よくいただく質問に、「難聴になると認知症になるのですか?」があります。

結論から言えば、「難聴になることで認知症になるのではなく、認知症発症のリスクが高くなる。」と言えます。

では、難聴はなぜ認知症に大きな関りがあるのでしょうか。

まず、難聴はただ聞こえにくいだけではありません。

難聴により、人は会話を億劫に感じ、徐々に外出が減り、ひきこもりがちになってきます。

すると、脳への刺激が減り、徐々に認知機能が低下してきます。

また、難聴の程度によって認知症の発症リスクが高くなります。

一般的に、軽度難聴の人は、健聴の人に比べて認知症の発症リスクが2倍、高度難聴になると5倍と言われています。

上記のことから、難聴は認知症の最大の危険因子と言われています。

ですので、認知症予防の最大のカギは「きこえ」にあるのです。

詳しい資料として、GNリサウンドの「みんなで知ろう!認知症と難聴」をお勧めします。

補聴器は、耳の脳の関係を良好にし、生活の質の向上を提供する医療機器です。

補聴器の使用が認知症の予防につながる可能性があることが次第に明らかになってきています。

気になる方はお早目の相談をお勧めします。

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難聴は認知症の最大の危険因子となっています。

「難聴になると認知症になるの?」

よく聞かれる質問です。

ある程度以上の高齢者になると、認知症のことは確かに気になります。

GNヒアリングジャパン株式会社が「みんなで知ろう! 認知症と難聴」というパンフレットを出しています。

内容を一部引用して説明したいと思います。

まず、厚生労働省は2015年認知症対策の強化をはかるため「新オレンジプラン(認知症施策推進総合戦略)」を策定しました。

そのなかで難聴は、加齢、高血圧、糖尿病などとともに認知症の危険因子とされています。

こちらのデータによれば、難聴は認知症の最大の危険因子となっています。

また、難聴は予防可能な危険因子で最大となっていますので、しっかり対応すれば認知症のリスク軽減につながると思われます。

では、なぜ「難聴」危険因子なのでしょうか?

まず、「難聴」はただ「聞こえにくい」だけではありません。

人によっては会話を億劫に感じ、徐々に外出が減り、ひきこもりがちになります。

すると脳への刺激が減り、認知機能の低下につながります。

では、難聴の程度による差はあるのでしょうか?

難聴による認知症発症への影響を約10 年間追跡した調査があります。

これによると軽度難聴の人は、聴力が正常な人に比べて認知症発症リスクが約2 倍、高度難聴になると約5 倍であることがわかりました。

以上のことから、認知症予防の最大のカギは「聴こえ」にあると言えます。

実際に、難聴の人を対象にしたフランスの研究※では、補聴器を装用した人は、装用しなかった人と比較して認知機能の低下を抑制できたと報告されています。 ※米国老年医学会雑誌 vol.63(10), 2015

補聴器を装用することで、生活の質の向上が実現できるといいとは思います。

聴こえでお困りの方に補聴器を勧める場合には

お盆の時期など、久しぶりにご両親に会われて聞こえが悪くなったかな?と思われることがあるかと思います。

しかし、そこでいきなり、

「聞こえてないから、補聴器をつけたら?」

と面と向かって言うと、大概、

「聞こえているから、大丈夫だ!」

「大きなお世話だ!」

と怒られて、反発されることが多いです。

多くの人々が、聴力が以前ほど良くないという事実を素直に受け入れるのに苦労します。

難聴は恥ずかしいように思えるかもしれませんし、老化や衰弱の徴候と思っているかもしれません。

また、今まで生活出来ていた自信もあるかと思います。

しかし、聞こえにくい状態を続けると、人間関係、健康、生活の質に悪影響を及ぼすことがあります。

難聴への対処が遅れれば遅れるほど、問題は大きくなる可能性があります。
難聴の人の手助けをするのは難しいかもしれませんが、より良い聞き取りの改善で、もっと楽しい社会生活が送れることを示すことが必要となるでしょう。

ですので、「いきなり補聴器をつけて!」

よりは、まず、

・気にかけていることを伝える。

・「補聴器」について調べ、補聴器の小ささや有効性を見せる。

・難聴に対処することは大きな効果があることを気付かせる。

・難聴について理解を示し、そしてあきらめない。

などまずされてはいかがでしょうか。

難聴になるとどのような状態になるのか

健聴の方にはぴんとこない内容とは思いますが、難聴になると以下の状態が現れます。(家族を夫婦に置き換えてもいいでしょう。)

・家族との会話が上手く聞き取れず、ついつい相槌で誤魔化してしまう。

・聞こえないことで家族と喧嘩することがある。

・家族の会話に加われなくて、段々孤立してくる。

・聞こえないことで、家族との会話が無くなって来る。

・大声で会話をしているので、周りから喧嘩をしているように見られてしまう。

・聞こえに自信がないので、ついつい外出の機会が減ってくる。

・電話の会話が分からないので、電話に出ることが出来なくなる。

などの状態が挙げられます。

これは難聴の悪循環で、聞こえない→ 会話が無くなる→ 言葉の聞き取りの力が落ちる→ ますます聞こえなくなるの負のスパイラルに陥ります。

補聴器はあくまで聞こえの補助をする補装具ですから、難聴が進むほど効果が少なくなります。

ですから、やはり早めの装用をお勧めします。

 

聞こえにくいと転びやすくなるのか

以前、「聞こえにくいと転びやすくなるのでしょうか?」とお問い合わせをいただいたのですが、明確な回答が出来なくて困ったことがありました。

最近のアメリカでの臨床ケースを入手しましたので、情報として参考にしていただけたらと思います。

まず、良く知られている転倒の原因として、放置されている難聴があります。

難聴は複数の研究において転倒リスクの大幅な増加と関連づけられています。例えば軽度難聴の人は、健聴の人に比べ転倒した経験が3倍近く多く、難聴が10dB進むごとに転倒のリスクは1.4倍増加します。

転倒は怪我や入院に繋がります。アメリカでは65歳以上の3人に一人が毎年転倒しており、転倒によって致命的もしくは多くの怪我を負っているとのデータがあります。

では、なぜ難聴になると転倒のリスクが高くなるのでしょうか。以下の理由が考えられます。

聞こえにくいと自分の全体的な環境を上手く認識できないため、つまずいたり転倒したりする可能性が高くなります。

・難聴になると認知負荷が高くなります。平衡や足取りを維持するため脳が支配され聞き取りや音情報を処理する為に緊張を強いられてしまう。

・蝸牛の障害に、平衡感覚を損なう前庭機能障害が含まれる場合がある。

以上のことから、転倒のリスクを減らす為にも難聴の方は補聴器の装用が望ましいと言えるのではないでしょうか。