4月1日より障害者差別解消法が施行されますが、聴覚の障害も関連してきますので簡単に内容を説明したいと思います。
まず、この法律は「障害のある方に不当な差別的取り扱いを禁止し、合理的配慮の提供」を求めています。
つまり、役所や事業者は、正当な理由無く障害のある人を障害を理由に差別してはならないということです。また、役所や事業者は、障害のある人から社会の中にあるバリアを何らかの対応を必要としているとの意思が伝えられた時、負担が重過ぎない範囲で対応すること(事業者は対応に努めること)を求めています。
対象になる障害者は、身体障害者手帳を持っている人だけではなく、障害や社会の中にあるバリアによって日常生活や社会生活に相当な制限を受けている人すべてが対象になります。
それでは、不当な差別的取り扱いにはどのようなものがあるのでしょうか?
例えば、
受付対応の拒否
本人を無視して、介助者や付き添いの人のみに話しかける
保護者や介助者がいないと入店できない
などが挙げられます。
聴覚関連ですと、本人を無視して付き添いの方のみと話すことはNGとなります。
また、受付での会話が聞こえないことでコミュニケーションが成立しない場合は、筆談や補聴機器の使用などの配慮が必要になります。
聴覚に障害があるが、補聴器を使用していない方が受付に来て対応に困る場合にはこんな機器があります。
ループヒア101
一部役所などで既に導入されていますが、窓口で対応する方の声を聞き取りやすくする機器で、持ち運びが可能な卓上タイプです。
Tコイル対応の補聴器をお持ちの方でしたら、明瞭に声が聞こえますし、補聴器をお持ちで無い方は機材に付属の受信機を直接耳に当てることで音声を拡大して聞くことができます。
価格は32,400円(税込)ですが、すでに数件問い合わせが来ています。
当店では通販対応も可能ですので「合理的配慮が必要」な役所・事業所の方からのお問い合わせをお待ちしています。