少し前までインフレの時代と言われていましたが、今は再びデフレの時代に逆戻りしたような感じがします。
小売業界でもいろいろなデフレ対策が行われているようで、最近の店主が目にしたデフレ対策と思われる例を挙げてみます。
・某スーパー
価格を全て税抜価格に統一して安値を強調していました。
・某ダ○エー
日曜日の全品5%OFFを廃止し、ポイント還元のみにして利益増をこっそり目論んでいました。
・某ブック○フ
100円価格の本を200円に値上げ。単価アップを目立たない形で行っていました。
・某100円ショップ
150円・200円商品を増やし、間違えて購入するように仕向けていた。
などなど消費者には分かりにくい方法でデフレ対策を行う会社が増えてきました。
そんな時代になり、「とにかく補聴器は高い!」とのお声もよく聞くようになりました。
特に通信販売の補聴器が2~3万円程度で売られていると、販売店で購入する補聴器が10~50万円すると聞くと、とにかく高いとイメージされているのかもしれません。
しかし、このように考えれば決して補聴器は他の商品に比べて高くはないと思います。
まず、補聴器初心者の方がよく購入される10万円の補聴器の例で考えてみましょう。
通常の耐用年数5年をこの人が毎日補聴器を使用したとします。
つまり、365日×5年で1,825日の使用になります。
この場合、一日当たりのコストはいくらになるでしょうか。
100,000円÷1,825日=約54円
一日当たり僅か54円のコストになります。
仮にこの人がタバコを吸う人であれば、タバコ2本程度の金額です。缶コーヒーを飲む人でしたら、1本の半分程度の金額です。
それだけのコストで5年間毎日聞こえに関して快適な生活を送れると考えれば、決して補聴器の価格は高くありません。
単に金額そのもので比較するのではなく、一日あたりのコストで考えることも必要かと店主は思います。