聞き取り困難症とは
「聞こえているのに聞き取れない」こんなことに身に覚えはありませんでしょうか?
通常の聴力検査では異常が無いにも関わらず、特定の条件下になると音声を言葉として聞き取る事が困難になる人がいます。
これはLiD/APD(聞き取り困難症/聴覚情報処理障害)と言われます。
LiDとは「聞き取り困難」でAPD(Auditory Processing Disorder)は「聴覚情報処理障害」と呼ばれます。近年ではメディアなどに取り上げられる事により、徐々に知名度が上がってきている言葉です。
例えばこんなケースが該当します。
雑音の中では話が聞き取れない
複数の人との会話や音は同時に聞き取れない
口頭で言われた事は忘れてしまったり、理解しにくい
早口や小さな声が聞き取りにくい
話が長くなると途中から何を言っているのかわからなくなる
テレビや映画は字幕が無いとよくわからない
などです。
LiD/APDの対処法としては、環境調整・心理的なサポート・補聴手段の利用などがあります。
補聴手段の活用
今回は補聴手段の活用について解説します。
補聴手段の活用とは、補聴器等の補聴器具で雑音を押さえて聞き取りやすくすることです。
ノイズ低減機能付き機器や指向性マイクの使用により困難な状況が改善されることもあるため、自分の特性にあったものを有効活用して積極的に取り入れてみましょう。
おすすめは、シグニアの最新補聴器Signia IXシリーズです。
強力なプロセッサーが膨大な音声データを収集し素早く処理することで、複数人の会話でも話し手を「ロックオン」し、言葉のすみずみまでより正確に再現します。
騒がしい環境でも、一人ひとりの声が常により聞き取りやすくなります。
その結果、騒音が多い環境で複数人の会話の聞き取りが25%向上しました。
詳しくはブログ記事「好評 Signia IX(シグニア アイエックス)の価格と特長」をご覧ください。
補聴援助システムの活用については、フォナック補聴器のロジャースタートブックを参照下さい。
ロジャーとは、リモートマイクシステムで、その目的はマイクを音の信号に近づけることで、距離による影響を克服することです。
どんなマイクでも距離を克服する手助けはできますが、騒音が大きくなると、より高度な信号処理が必要になります。ロジャーなら、指向性マイクロホンを使用して音声に集中し、また環境騒音を推定して自動的にゲインを調整する自動音量調節することが可能です。
つまりロジャーは、騒音や距離の影響が大きい聞こえの環境を克服するために設計されたマイクシステムであると言えます。
ロジャーは補聴器業界で科学的に最も検証されたマイクの一つであり、長く使用できる素晴らしい以下の利点を誇っています。
● グループでの会話において、補聴器単体と比較して最大61%のことばの理解の改善
● ロジャーを使用することで、健聴者と比べて騒音や距離を含む状況でのことばの理解が62%向上することが報告
● ロジャーを使用することで、補聴器単体と比較して、背景騒音の中でのことばの理解度が27%から81%に向上
● ロジャーは、補聴器単体と比較して、大きな背景騒音の中でのことばの理解度のスコアを最大65%改善
ロジャーは、さまざまなマイクモードのおかげで、多くのシーンで使用できます。これらのモードのほとんどは自動的に切り替わります。
補聴手段を活用してみたい方へ
大阪補聴器センター吹田店では各種補聴手段のご相談に応じますので、お気軽にお問い合わせください。