人間誰でも「安くていい物」を買いたいと思うものです。
補聴器も一商品としては同じだと思うのですが、補聴器を選ぶ際にあまりに金額にこだわると、思わぬ落とし穴があります。
もちろんご予算の問題もあるとは思いますが、一般的に補聴器の値段が高いほど、音質や性能が向上し、より快適で効果的な聞こえを提供するための高度な機能が搭載されるので、高い補聴器の方が顧客満足度は高くなります。
補聴器の価格差が生まれる主な理由
- 搭載されている機能: 高い補聴器ほど、雑音抑制機能、指向性機能、自動音量調整機能など、高度な機能が搭載されている傾向があります。これらの機能は、より快適で聞き取りやすい環境を提供してくれます。
- 音質: 高価格帯の補聴器は、よりクリアで自然な音質を実現するために、高品質な部品を使用しています。
- 耐久性: 高い補聴器は、耐久性が高く、長期間の使用に耐えられる設計になっていることが多いです。
- カスタマイズ性: 聴力や生活スタイルに合わせて、細かく調整できる機能が充実している場合があります。
安い補聴器を選ぶ際の注意点
- 集音器との違い: 安価な製品の中には、医療機器としての認可を受けていない集音器が含まれていることがあります。集音器は、単純に音を大きくするもので、補聴器のように聴力に合わせて調整することはできません。
- 機能の制限: 高度な機能が搭載されていないため、騒がしい場所での聞き取りや、様々な聴力レベルに対応できない可能性があります。
- 耐久性: 高価な製品に比べて、耐久性が低く、短期間で故障する可能性があります。
- 安い補聴器: 予算を抑えたい方や、簡単な機能で十分という方におすすめ。
- 高い補聴器: より快適な聴取環境を求める方、高度な機能が必要な方におすすめ。
ですが、難聴は人によって、聞こえにくい音の種類や症状が違うため、必ずしも高い補聴器が良い補聴器とは限りません。自分がよく聞こえたい環境で、よく聴こえるための機能が搭載されている自分にあった補聴器を選ぶ必要があります。結局、自分の聞こえ具合に合うかどうかは、実際に補聴器を試して、体験するのが一番です。「値段にも聞こえにも安心・納得してから買いたい」とご希望でしたら、普段の生活の中でいつも通りに暮らしていただき、実際に試してみる試聴レンタルをおすすめします。
大阪補聴器センターで実際に補聴器を購入される方の多くは1台15~20万円程度の方が多いので、上記の比較の中間くらいの感覚になります。
いずれにしてもご予算と補聴器にどこまで望むのかをしっかり相談員に伝えて、最適な選択をして下さい。